About
ひと粒に出会うために
ようこそ、プノンネットへ。
編集長の木村です。
2000年に初めて東南アジアのタイで働き始め
2021年4月に活動拠点を日本に移すまで、
私は約20年間にわたり、東南アジアで働き、暮らしました。
途中、1年間東京で勤務したり、10か月ほど父の看病をしたり、
という日本での生活がありましたが、
年齢でいえば30代半ばから50代半ばまでの期間を
タイ、フィリピン、カンボジアを生活拠点にしながら、アジア各地を訪れました
「ものかき」と偉そうにいうのは気が引けますが、
文章を書くことや言葉で伝えることを生業にしています。
苦手だなあ、とか
うまくいかないなあ、とか
こんなに苦しいならやっぱり自分は向いていないのではないか、とか
いろいろ思うのですが、それでもこの仕事を手放さないところをみると
どうやら私は、書くことが好きなようです。
このサイトの前身は、
2013年6月から2021年4月まで、
カンボジアの首都プノンペンで発行した日本語情報誌「プノン」です。
創刊準備号も入れると足掛け8年、全部で95号を発行しました。
コロナ禍を経て社会も自分もさまざまな変化の局面を迎え、
紙媒体「プノン」はウェブサイト「プノンネット」へと変わり、
さらには今回、私個人が発信するサイトになります。
コンテンツには仲間たちが参加し、カンボジアの風を運んでくれます。
それからカンボジア以外の日本や世界の風もいっぱい吹く予定です。
このサイトを通じて共有したいのは、
背伸びをせず、等身大で世界と向き合う体験です。
世界の中には、日本も入ります。
それから地理的な世界、という意味だけでなく、
社会に存在するさまざまな世界、という意味もあります。
私が出会うのは、いうまでもなく世界のほんの一部、小さなひと粒です。
それでもこの小さなひと粒は、
一生かけて考えても考えつくせないほど多くのことを教えてくれます。
かけがえのないひと粒を、これを読んでくれるだれかと分け合いたくて、
私は今日も言葉をつづります。
そして、また新しいひと粒を探す旅を続けます。
どうぞ、ゆっくりしていってください。
2022年12月
木村 文
Aya Kimura
群馬県高崎市生まれ、埼玉県育ち。大学卒業後、米国の大学でジャーナリズムを専攻。1992年朝日新聞入社。山形、山口の各支局、福岡社会部、沖縄(沖縄タイムス)で勤務した後、2000年よりタイ・バンコク特派員。2005年からマニラ支局長。2008年に退社。2009年よりカンボジア・プノンペンに移住。2021年まで在住し、現地で月刊誌「プノン」の発行、JICAカンボジア広報アドバイザーなどを務める。2021年4月に帰国し、神奈川県で個人事務所「プログレス・コミュニケーションズ/progress communications」を立ち上げる。文筆業をはじめ、コミュニケーションをテーマに活動中。株式会社小野田コミュニケーションデザイン事務所パートナー、「市民がつくるシンクタンク・THINK Lobby」コミュニケーション・コーディネーター。2022年12月より、朝日新聞with Planet 副編集長。