フン・セン首相「緊急事態宣言の考えない」
クメールタイムズ提携記事
2020年12月6日
カンボジアのフン・セン首相は12月6日、新型コロナ感染拡大について、「緊急事態宣言について必要な書類は用意したが、宣言するつもりはない。経済活動を麻痺させることになるからだ。しかし更なる感染拡大を防ぐためにはみんなの協力が必要だ」と、述べた。
11月28日に感染者が確認されたカンボジアで初めてとなるプノンペンの市中感染は、12月6日朝までに30人の陽性を確認。すでに1万人以上を検査しているが、陽性者が訪れた店などの検査はまだ続いている。
フン・セン首相は、活動・行動制限を可能にする緊急事態宣言について、国会や国王に提出するべき書類は整えたが、実行するつもりはない、としている。
今回の市中感染では、全国の教育施設が閉校となり、授業がある学校はオンラインに切り替わっている。また、陽性確認者が訪れたとして、イオンモールも一時閉鎖になった。イオンモールではスタッフら3000人余りが検査を受けた結果、全員が陰性と判明し、営業を再開している。
カンボジア保健省は、今回のクラスター感染で陽性が確認された人たちの氏名を公開し、訪問先の店舗や勤務先などで接触があった人たちは検査を受けるように通告しています。
(原文:https://www.khmertimeskh.com/50789957/no-state-of-emergency-would-be-declared-pm-says/)
