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学ぶこと、その幸せ

12月26日に、J WAVE のJam the Planetに出演しました。

この日のお話は、インドネシアの繊維産業で失業者が出ている話、アフガニスタンのタリバン勢力が、女性が大学に通うことを禁止した話、カンボジアがウクライナに地雷除去の技術支援をする話、でした。


それぞれ思い入れのある話題なのですが、アフガニスタンの話は、特に思い出すことがあります。


もう20年も前ですが、2002年3月23日、アフガニスタンに暫定政権が樹立した後、全国で約3000の学校が授業を再開しました。タリバンにより閉鎖されていた学校が再開したのですが、その取材をしたときの光景を思い出します。


3月の暖かい空気の中、ユニセフのマークが入った真新しい鞄を背負った子供たちが、男の子も女の子も、笑顔で学校へ向かっていました。


きらきら、という言葉がぴったりな風景でした。

本当に、きらきらした何かが見えました。


あれから20年たち、再びタリバンによる支配が戻ってきたこの国で、女の子たちは学ぶ機会を奪われました。現在アフガニスタンでは、女性は小学6年生までしか学校に通えないのです。


報道によると、ある女子学生は「タリバンは私たちの息の根を止めた」と、言いました。

学ぶ権利を奪われること=「息の根を止められる」こと。そう受け止める彼女たちの苦しさに、私も胸が苦しくなる思いです。


カンボジアのポル・ポト時代もそうでしたが、抑圧的な為政者が真っ先に敵視したのは、知識を持つ人々でした。彼らが最も恐れることは、支配される側が「知」を持つことでしょう。


それぞれの社会に、それぞれの困難があり、苦悩があります。

わたしが生きる社会が完璧に幸せだとは思わないけれど、少なくともわたしは学ぶことができる。それは権利というよりは、義務であるようにさえ思います。





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