地域が子どもの成長を支えていくために <JICAひろば>


カンボジア国における子どもの栄養改善1000日アプローチプロジェクト


 シェア=国際保健協力市民の会は全ての人が心身共に健康に暮らせる社会を目指す「Health for all」という理念のもと、30年以上に渡りカンボジアの人々と一緒に活動をしてきました。プレイベン州で10年をかけて行なった栄養改善事業の経験を活かし、2017年からはJICA草の根技術協力事業として、プレアビヒア州におけるコミュティの連携を通じた2歳未満児の栄養改善に取り組んでいます。


 プレアビヒア州は、子どもの低体重児率が30.7%、発育阻害が44.3%と、カンボジア国内の中でも極めて栄養状態が悪い地域です。保健センターや村ごとに配置されている保健ボランティア、地方行政組織の一部である女性子ども委員会と定期的に村を訪問し、乳幼児健診と離乳食教室を共同開催しています。

エンドライン調査でリサーチアシスタント(写真左)を監督するモーガン(2021年5月)


 「離乳食は白粥」、「野菜をあげるとすぐに吐き出してしまう」。健診に参加する養育者が口々に言う中、プレアビヒア州で手に入りやすい食材を使った離乳食レシピを紹介し、月齢にあった正しい固さや量をを教えます。出来上がったものをその場で子どもたちに食べてもらうと、「子どもがこんなに勢いよく食べるのは初めてだ」と大人たちは目を丸くします。

 

 5月からエンドライン調査が本格的に始まり、時には畑まで身長・体重計を持っていき、データ収集に奮闘しています。そんな中、自分の年齢やここ1年で生んだ自分の子どもの月齢もはっきりと覚えていない母親に出会いました。Family bookなどの公的書類を持っておらず、24時間以内に摂った食事は、白米とマンゴー、そして少量の魚の干物のみ。25年以上カンボジアで暮らしながら人々の生活や国の移り変わりを見てきましたが、社会から取り残されている人々が地方の末端にはいるのです。

エンドライン調査で子どもの身長・体重のデータ収集をしている様子(2021年6月)


 現事業では保健セクターだけでなく、地方行政組織を巻き込むマルチセクトラルな取り組みで、自治体自身が課題解決に取り組めるようにサポートをしています。97.5%の村で離乳食教室に必要な予算が確保され、自治体だけで離乳食教室を開催しようとするところも出てきました。村人が毎日せっせと種を撒き、雨期を乗り越え米の収穫が叶うように、現事業で撒いたノウハウの種が芽を出し、少しずつではありますが苗になり始めているように思います。

村で開催される離乳食教室(2021年3月)



<筆者紹介>

モーガン三恵子 MORGAN Mieko

1995年からカンボジア在住。2015年にシェア=国際保健協力市民の会に入職し、現地代表を務める。2017年から本事業のプロジェクトマネージャーとして、保健セクターや一般行政を巻き込みながら2歳未満児の栄養改善事業に取り組んでいる。


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