日本の衛生をカンボジアに <JICAひろば>


日本の衛生をカンボジアに

 


 株式会社スペックは、四国徳島に本社をおく、登録衛生検査所です。

 登録衛生検査所というと一般的にあまり聞いたことがないと思いますが、安心・安全な食品であるかどうかを検査する会社です。当社は、“食のお医者さん”を企業理念に、食品に関わる様々な検査を得意分野としており、食品の菌検査や成分分析、残留農薬検査等を実施しています。検査だけでなく、近年ではGAP、ISO22000、HACCP取得の衛生コンサルティングなども実施しており、50年にわたって、日本の食の安心・安全の下支えをしてきました。


 カンボジアに進出したきっかけは、「日本の衛生」を、海外で必要としている地域にも展開していこうと考えたことで、2011年よりカンボジアで様々な挑戦をしています。

食産業に関わる政府機関と会議の様子(2019年)


 2013年にカンボジア政府が行った調査では、検査した食品のうち約22%から国際的な安全基準を超える有害物質が検出され、大きな話題になりました。当社が進出した当時から比べると、カンボジアの衛生は飛躍的に改善していますが、それでも、毎日、食中毒が起こっています。

      カンボジアの食品工場での衛生チェックの様子

      (2018年)


 外国人観光客にとって、ローカルの食は、旅の愉しみの一つですが、ローカル市場で流通している食品や屋台では、まだまだ食中毒リスクが高いのが現状です。総じて、カンボジア国内で流通している食品が安全なのか、食材を購入したり、食事をしたりする消費者にとって、「判断するすべがない」ことも大きな課題です。


 カンボジア国内において、まだまだ政府が、安全基準を策定するのに必要な情報をうまく収集できておらず、特に食品を作っている工場や飲食店との連携や必要な指導、教育ができていないことが課題です。そこで、当社は、JICAの支援を受けながら、カンボジア政府と連携し、カンボジア国内で実施しなければならない農作物や食品の検査について、頻度や内容など、どのような体制で検査を実施していけばよいか、まさに官民が連携しながら進めています。


 カンボジア国民が近い将来、食中毒を心配せず、美味しいカンボジア料理を食べ続けていけるよう、少しでも、カンボジアの食の未来に貢献できればと思います。

州の農業総局で残留農薬の検査キットの使い方をレクチャーしている様子(2018年)


<筆者紹介>

石川隆司 ISHIKAWA Ryuji

病院検査技師として20年以上務めたのち、2020年株式会社スペックに入社。入社当時からカンボジアのプロジェクトを立ち上げるメイン臨床検査技師として、カンボジアと日本を行き来しており、徳島大学大学院博士後期課程にて腸内細菌叢についての研究も行っている。大阪府出身、地元の“だんじり祭り”を心から愛している。現在、JICAの中小企業・SDGsビジネス支援事業で「官民連携による食品安全基準の策定と食品検査サービスの普及・実証・ビジネス化事業」を実施中。


株式会社スペック

ウェブサイト:https://www.spec-lab.net/

Facebook:https://www.facebook.com/SPECBioLaboratory/

Twitter: https://twitter.com/spec_lab








raffles logo.jpg

​プノンペンの物件探しはお任せください。

カンボジアでの銀行手続きをすべて日本語でサポート

本年度の募集は締め切りましたが、応募は通年受け付けております

​ジャパンデスクまでお気軽にお尋ねください。

​新モデルルームをオープン!バナークリックで詳細を

​日本人常駐。信頼と実績の専門医。

​海外旅行保険対応(キャッシュレス)

ビジネスのトータルサポート