伸びしろの大きいカンボジアの体育教育<JICAひろば>


伸びしろの大きいカンボジアの体育教育 


 私の活動場所はバッタンバン州にあるプレハ・モニボン中高等学校で、カウンターパート(一緒に働く現場の先生)は中学校担当の男女2名の教員です。二人とも新しい指導書にある50分間の体育の授業を受けた経験がなく、2年間の教員養成校では主に実技を学んできています。

 

 活動当初は授業に遅れて来る、早く切り上げる、そもそも授業が急になくなることが多く、準備体操や点呼に時間がかかり、肝心の生徒の活動時間が取れていない状況でした。そこで、カウンターパート主体の授業を行い、① 50分間の授業のタイムマネジメントができるようになる ② 生徒一人一人に的確なアドバイスができるようになる ③ 指導方法について自分の意見を持ち、生徒が「わかった」、「できた」、「楽しい」という成長体験ができるような授業が出来るようになる等の成功体験を積むことで、授業に対するモチベーションを高めることを目標に活動してきました。また、④用具管理や無い用具は自分たちで作る ⑤ 授業後に手洗いを習慣づける等の取り組みも行いました。

用具を手作りするカウンターパート(2021年1月)


 授業内では、集合点呼と見本を見せる時に生徒に座ってもらい、理解しやすい環境をつくり、教師の言うことを集中して聞く練習になるゲームを取り入れました。より効果的に技能を習得できるように、ウォーミングアップで2周走っていたのを、各種目に類似した動きのダイナミックストレッチに変え、メインゲームの時間を多くとるようにしました。

生徒に座ってもらい説明するカウンターパート(2021年1月)


 すると、生徒が授業前後や休み時間にもボールを借りに来て練習し、自分の家からボールを持ってきて休み時間に友達と遊ぶ様子が増えました。カウンターパートは授業に遅れる時間や回数が減り、授業前に準備をする姿も見られるようになってきました。


 このような良い変化が表れてきた矢先に2度目のコロナ休校に入ってしまいましたが、休校中も毎朝学校に行きバスケットなどの運動をしたり先生方と話したりするように心がけていました。運動しているといつの間にか生徒が一緒に入って楽しむ姿を見て改めて体育教育の可能性を感じました。


 学校が再開した時には、カウンターパートが自信をもって体育の授業を行い、生徒が「わかった」、「できた」、「楽しい」成長体験が持てるようなプラスのスパイラルを生む授業が展開されることを期待しています。


 私のバッタンバン州の一押しは、プノンサンパウ(山)とバッタンバン空港から見る朝日です。どちらもとてもきれいで心が癒されます。みなさん、ぜひ見に来てください。

生徒とバスケットボール(2021年5月 撮影時のみマスクなし、左から3番目が廣瀬隊員)


<筆者紹介>

廣瀬 明子 HIROSE Akiko

大阪府出身。大学と大学院で保健体育科教育学を学び、国内外の教育機関での勤務を経て、現在JICA海外協力隊としてバッタンバン州プレハ・モニボン中高等学校で活動中。体育教育の普及に携わる。趣味はサイクリング。







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