なるほど、そうか! 人事の小ネタ ③ 

寛容さが生産性を高める?!

 

 毎年、国連の関連団体が公表している「世界幸福度調査」をご存知の方は多いと思います。これは①一人あたり国民総生産(GDP)、②社会保障などの社会的支援、③健康寿命、④人生の自由度、⑤他者への寛容さ、⑥国への信頼度の6つの因子の合計点で順位が決まります。

 順位は後程ご紹介しますが、各因子を見ていくと、日本は他国に比べて例年、⑤他者への寛容さが著しく低いという結果が出ています。日本人としては自分の胸に手をあてつつ、何とも切ない気持ちになります。

 国としてのこの結果は、企業や地域、家族という小単位の組織における結果の集合体ですので、今回は個人が持つ‟他者への寛容さ“と‟組織風土”の連関についてお話ししてみます。

2015年に、Google社は「プロジェクト・アリストテレス」という数年にわたる大規模な調査により、組織の中では‟心理的安全性“が労働生産性を高める重要な要素だと発表しました。上司や他のメンバーに‟自分が無能だと思われる”ことを恐れずに、屈託なく質問したり、自分の意見を堂々と言ったり、周りに助けやフィードバックを求めることができる組織は、そうでない組織に比べて、学習を繰り返し進化し続けられるため、生産性が高いという結果が出ました。

 これは、問題が起きたときに人を責めるのではなく、解決策をチームで考えることができるか、さらには挑戦を歓迎し、新しいメンバーや価値観を歓迎できるか、という他者への寛容さに結びつきます。組織運営に携わる方はこれらを自組織に自問自答することで、これまで見えていなかった組織の盲点が見えてくるかもしれません。

 最後に世界幸福度調査の順位について触れます。

 日本は、2020年は153ヶ国中62位。ここ数年順位を下げ続けています。一方、カンボジアは106位。日本とは逆に、年々順位を上げています。ちなみに私が確認したデータでは2007年以降、⑤他者への寛容さは、カンボジアは日本を常に上回っています。カンボジアを訪れると感じる温度感は、単に体感温度の高さだけではないのですね。

 同調査の2021年度版は3月に公表予定です。コロナの影響が各国の順位や各因子にどの様な結果をもたらすでしょうか。

梶原温美 Kajihara Harumi

1987年より2016年までメーカー(日系・外資系)、コンサルティングファーム、ベンチャー企業で主に人事職として働く。2016年より株式会社小野田コミュニケーションデザイン事務所に加入、同時期に、障がい者雇用を企業側から支援する事業を開始。キャリアコンサルタント資格保有。横浜在住歴20年超。「横浜は古さと新さの両方が違和感なく共存しているところが好き。現職の事業でカンボジアをたびたび訪れて大好きになりました!」

小野田コミュニケーションデザイン事務所

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