フン・セン首相「シーゲームに向け、クリーンカンボジアキャンペーンを」(3月7日)
カンボジアのフン・セン首相は2月末、2013年に同国が初めて主催する東南アジア競技大会(シーゲーム)とASEANパラゲームズに向けて、「クリーンカンボジア」キャンペーンを開始するよう通達した。カンボジア・シーゲーム組織委員会を中心に官民を挙げてカンボジアの美化に取り組むよう指示した。クメールタイムズ紙が報じた。
フン・セン首相は「クリーンカンボジア」キャンペーンによる美化だけでなく、すべての関係省庁と民間セクターが新型コロナ感染予防策を徹底するよう強く求め、「カンボジアの観光産業への信頼を取り戻し、シーゲームとASEANパラゲームズに向けて外国からの客を歓迎できるよう準備をしよう」と、呼びかけた。
首相は、「外国人観光客にとって理想的な町とは、スマートで、清潔で緑豊かな場所だ。清潔で社会的秩序があり、安全で親切な公的サービスがあり、インフラが完備され、質の高い観光サービスが提供できる都市だ。カンボジアは平和で、政治的に安定し、社会的秩序があり、インフラが整備され、あらゆる分野で開発が進み、新型コロナの影響を受けたものの、経済的に顕著な成長もみられる」と、述べた。
カンボジア国内では、オミクロン株による感染者が増え、2月半ばには一日の新規感染者が600人近くになることもあった。ただ、3月になって新規感染者は減少し始めており、抑制傾向にある。カンボジア政府は、行動規制を緩める一方で、オミクロン株感染への警戒を怠ってはならないと強く警告している。