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逃れられない!



イギリス人曰く、人生で逃れられないもの。それは「死」と「税金」。

プノンペンでは、職業によっては国民なのに税金を払わない連中もいるが、

逃れられないのは「騒音」である。

コロナを軟着陸させた政治手腕は見事であったが、

実は、飲食店の多くがつぶれた。

政府は当然、援助なんてしないし、

コロナじゃなくてもつぶれる店なんていっぱいあるのでニュースにもならない。

つぶれた店を誰かが買いなおして、現在、そこかしこで、リニューアル工事中なのである。

早朝からドリルの音と金属板を切る音が街中に溢れる。

結婚シーズンの乾季。

地方では、拡声器を通した坊さんのお祈りとお祝い音楽で耳がつぶれそうになる。


さて、我々女性が逃れられないものは数多くあるが「月の訪問者」が代表格であろう。

そして、必ず「訪問者」にも終わりが来る。

母親の時代には「更年期」と呼ばれ、その理解のなさに苦しんだようだ。

日本の男は幼児性が抜けず、成熟した男性が少ないので、

揶揄する馬鹿は相変わらずいるのだろうが、女性の社会的進出は増えている。

どのような立場であれ、働く女性にとって身体の激変は避けては通れない課題だ。

それ以降の人生における健康にも重要な節目なので、

医師などプロの力を借りて乗り切るのが最もいいのだが、日本では受診率は20%という。

欧米では、更年期対策に政府が補助金を出しているところもあるし、

テレビでも「受診」を呼びかけている。誰かに助けてもらうべき事柄なのだ。


思えば、女性の一生は「見える」激変が満載だ。

月の訪問者、妊娠、閉経に加え、結婚でもしようもんなら「苗字」まで変わってしまう。

世界的に女性の方が、寿命が長いのは、

この激動に耐えうる柔軟な精神と肉体のせいだと思えてならない。



 

HANAKO

バブル世代に磨いた美意識と自立心で、オンナの生き方に一言申すコラムニスト。在外歴はアジア、オセアニアの国々で24年。遅めの結婚で人生の新境地を開く。趣味はワインと読書。


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